タミヤ ストライカー
1987(昭62)年発売。 同年購入。
JRが発足したてのころ、手に入れました。
その模型屋さん、ミレニアムのころには、つぶれたでしょうか。武蔵小金井駅をおりてすぐですが。
この車の発売数年前は、バギーブームの只中でした。当時の中学では、学年で多くのヤツがRCカーを持っていました。
私は、5ケタのお金を出せる彼らの輪の中に入ることもなく、毎月10日発売の雑誌と、金曜の午後5:55分のTVで、独りむなしく過ごす以外ありませんでした。
当時から、私一人が「差をつけられる」側でしたからね。多数対単数の図式ですよ。グラホ3兄弟から、時が流れて、ブーメランやターボオプティマのころには、誰もがバイクやドラクエに向かい、私は、さらに取り残されましたね。
私、今なお話題に乗れない、置きざりにされた孤立者ですので、付き合いの場で、つまらないヤツとして、いの一番に門前払いですから。
後悔以下に「屈辱」ですわ。
さて、ブームから、3年近く遅れて、私の周囲ではだれもラジコンをしない時期にやっとの思いで入手。
キット本体に、サンワのダッシュS。いかにも安そうなバッテリーと半日充電器のセット購入でした。
初めてのわりに、組み立ても走行も、「いいのか?」と疑うくらい順調でした。ふつうに走るのですから。
しかし、初走行後は、ひとりだけで走らせるのがむなしくて、走らせる機会はほとんどありません。
⇩ 下の画像のとおり、シャーシがボディ下部を兼ねる構造でして、ストライカーの特長です。
8800円の価格で、リア トレーリングアームを配した4輪独立式なのは、ホーネットからの大きい進化です。
このシャーシ構造は、複数台の走行で、他車に横からクラッシュされると、サイドガードもないため、このシャーシ(ロアボディ)が、簡単にこわれます。修理には、シャーシ交換という、完バラ作業のハメにあうのです。
また、F1ブーム前のころには、リアに黄色いCVAダンパーをつけていましたが、フェンスにぶつかるとキャップがゆるみもせずに、「ポン!」と抜けて、オイルを飛ばしました。改良されたCVAダンパーIIに交換してからは、無事に走り続けています。
でも、時がたてば走らせなくなるもので、1990年代前半から、保存のままでした。
今世紀に入って、走らせる機会が増えました。
2004年より、10年にわたり続けられた、トントンランド(千葉県流山市)主催「自作&旧車オフローダー走行会」で、1987年当時と変わらない走りを見せることができました。
しかし、この車に対する見方は冷めきったものですねぇ。2005年の「自&旧」で、フォーミュラーカーを題材にしたフォルムから、ある人物に「こんなのF1にしろ!」などとナンクセをつけられました。あまりの怒気に、私は、何も言うことができません。形は似ていてもオフロードを走るバギーなのですが。ストライカーは、バギーであることを強硬に主張させていただきます。





今なお心に残り続けるので、2010年より、⇧上にあるように、ライトとテンガロンのだんなをつけて、バギーの雰囲気を出してみました。
⇨ 右の画像にあるとおり、ノーマルの上部も残してあります。
2016年のY・Rヴィンカニ以降は、保管状態のままです。
